引越し先の富山の掃除のおばちゃん

大阪府に住んでいたのですが、陸の孤島と言われる富山県に引っ越すことになりました。一家そろって引っ越しでもなく、単身赴任でもない引っ越しでした。要するに住所不定の男が日本を旅行しながら、数か月ほど富山県にビバークというか、レオパレスという簡易宿泊所に住居の拠点を移しただけですが、それも一応引っ越しということになります。

1人から2人程度の少人数しか住めないそのアパートを人は仮設住宅と呼んでいました。そこに引っ越しするときに大変だったのは、一台の車に荷物が乗るかどうかということです。一応、総重量1.8トンのツーリングワゴンなので、ある程度の荷物は積めるのですが、フルに積載すると後ろが見えないという難点があったので、高さ制限を設けて積めるだけ詰め込んで積み込んで、名神高速と北陸道を走り、富山県の僻地ではなくて、陸の孤島へと向かったのです。

富山県のレオパレスと呼ばれる仮設住宅まで4時間ほどかけて走り、入居手続きを終えると、部屋の前まで車を付けて荷物を運び入れます。衣類と寝具、パソコン、モニター類を運び入れ、あとは毛布を何枚か。生活に必要な電化製品や生活用品は最初から置かれてあるので、割と簡単な引越しでした。自力引っ越しのメリット・デメリット

運び終えて、駐車場に車を止めようとすると、そこだけ雪捨て場にされていたようで、グレーの雪が積もっておりました。生活雑貨とか調理器具を買い揃えて仮設に入り、ひといきつきます。その部屋から見えるのは横に広がった立山連峰のパノラマでした。

立地条件のいいその仮設でのんびりまったりと過ごすことができたのも、レオパレスの管理人兼お掃除おばちゃんのおかげです。若い男の私に色々と世話をしてもらい、時には弁当を作って持ってきてくれることもありました。「鍋がなかったら不便でしょう」と、一揃え貸してくれたり、「今日は刺身が安かったから買ってきました」、と言って面倒を見てくれるおばちゃんのおかげで、一時的な住処としても、その引っ越し生活がかなり楽なものになったことを覚えています。